最近読んだ本の話

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読むタイミングを完全に失っていた村上春樹を、初めて読んだ。風の歌を聴け。なにがあるというわけでもない、ただ酒を飲んで女と寝て、それだけのはずなのにつまらないと思う瞬間がなかった。これが村上春樹か、と思う。気障な”僕”であったり独特な比喩であったり、インターネット上で揶揄されているムラカミハルキらしさを楽しめてうれしい。わたしは好きだな。

 

わたし自身は熱烈なよしもとばななフリークなのだけど、最新の文庫のエッセイはほんとうによかった。

「ポジティブシンキングをがんばるのではなく、なるべく日々をハッピーでいることしかないんだと思う。自分を不幸にするのは自分の責任だから」

こういうところが、だいすきだ。

 

もう10年近く前、はじめて読んだ作品が苦手で、それからずっと敬遠していた江國香織さん。エッセイは読んだけれど小説はそれ以来はじめて。「きらきらひかる」そのときの自分の精神状態もあるのだろうけど、ずっとぼろぼろに泣きながら読んだ。笑子のかなしみがわかる気がした。なにもできずたださらさらと涙を流し続けるこころの状態も、そんな日が、たしかにわたしにもあった。

 

つかれたので、おはなしはおわり。またね